発達障害
発達障害とは
心理学的特徴として、「生まれつき成長が遅い」「得手不得手といった極端な偏りが存在する」方がいらっしゃいます。地道なことをコツコツ作り上げるのが得意で、その経験を活かし成功したものの、注意力がなく、周りに合わせることができないため日常生活や学校生活、社会生活に支障が生じる場合もあり、それを発達障害と呼んでいます。症状は小さいときから現れ、成長とともに軽くなる場合もあります。また個人差があり、その差が大きいのも特徴です。
発達障害の種類
自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害、吃音(症)などがあります。いくつかのタイプの発達障害が重なることも珍しくありません。
発達障害の原因
発達障害の原因ははっきりわかっておりません。
発達障害の治療
発達障害とはいいますが、障害と呼ぶのがふさわしいのか疑問があります。私は個性や特性と考えていくのが良いのではと思っており、治療により治すというものではないと考えております。ご本人の特徴をご自身やご家族、周囲の方にご理解いただき、その方にふさわしい方法で日常生活や学校生活、職場生活を過ごせる環境を作りあげることでご本人が持っている「本来の力が発揮できる」「自分らしい生き方ができる」手助けをすることが重要だと考えております。
そのため当院ではカウンセリングを実施し、対話を通して問題点を明らかにします。双方の対話より生み出した具体的な対応方法を実行し、次回のカウンセリングでフィードバックすることで評価します。この行動を繰り返し適用することで、日常生活や学校生活、職場生活における現実的問題に対して、より良い対応法を身に付けていきます。
もちろん上記以外にも薬物療法で対応する場合もあります。注意力の増加や多動を抑える、また外部からの刺激に対する反応を改善するような薬を用いることで、日常生活をはじめとする現実的問題に対応する方法もございます。その必要性については一緒に考えて参りましょう。